このブログを初めてお読みになる方は最初に→【あげまんとは?】をご覧ください。
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皆さんこんばんは、宮 弘智です!
【マイナス思考で考えられる人が、あげまん】というタイトルを見たあなたは…
「宮さんは何を言っているの?」
「宮さんは間違っているんじゃないの?」
と思った方も多いでしょうね…。
でも、「プラス思考の人が失敗をすることもある」というのは正しいのです。
そこで本日は【マイナス思考で考えられる人が、あげまん】と題して、皆さんが思っている”あげまんのイメージをガラッと変える内容“をお話しましょう。
目次
◆プラス思考の「落とし穴」とは?
私が自己啓発のセミナーや講座、オーディオ学習など色々と学んでいた頃の話です。
マイナスな出来事が起きても、物事をポジティブに考えてプラス思考に置き換えて、そして逃げ道を断ちあきらめずに前向きに前進し続ける…。
それが当時の「成功への道」というものが多く、この考え方は基礎としては非常に効果のあるものでした。
あるとき、このような「プラス思考」や「ポジティブシンキング」の落とし穴にはまって抜け出せずにいました。
例えば、「ポジティブシンキングで前向きで考えるぞ!」と決断したとします。
しかし、どんなに前向きに考えたとしても、自分のセルフイメージ(潜在意識)がマイナス思考でネガティブで固まっていると、矛盾が生じるわけです。
そもそも、「ポジティブに考えるぞ!」と言っている自体が、”私はネガティブだ…。“と言っているようなものなのです。
◆日本人はもともと悲観的な人が多い?
もともと日本人は、楽天的に考えられる遺伝子を持って生まれる人の割合は5%未満だと言われているのです。
(画像:心配ごとが頭から離れないで、モヤモヤしている男性)
ですから、ポジティブシンキングに考えられないのは、実は仕方がないことでもあるのです。
以前の私といえば、本を読んだり勉強会に行って努力してプラス思考になれないと、自己嫌悪感に陥ってしまって、さらに新しい自己啓発のプログラムに参加したり、様々な本を読みあさったものです。
一旦はプラス思考になってポジティブシンキングになるのですが、また元のマイナス思考の自分に戻ってはさらに自己嫌悪感に襲われていました。
その負のスパイラルから抜け出せずに、一時期は怪しいスピリチュアルな講座に参加して多額の借金をしたこともありました…。(汗)
◆自分自身を守る仕組みの「マイナス思考」とは?
その頃の私は、「どうしてマイナス思考があるのか?」という理由をまったく考えようとはしなかったのです。
ネガティブな状態や、自分の中にある「マイナス思考」を自分の中から無理やりに追い出そうとすると、自分という人間がわからなくなっていって、私はいつの間にか自分を見失っていきました。
そのころの私は、自分の中にある「ネガティブな部分」に目を向けようとせず、ただただ「マイナス思考は敵だ!」と言わんばかりに扱っては、自分を精神的に追い詰めていたのです。
しかし、あるとき気づいたのです。
それは…
”自分の中にある「マイナス思考」や「ネガティブな反応」は、自分自身を守る脳のメカニズムだった“
ということです。
プラス思考になると、一旦は元気が出てやる気になるのです。
ただ、時間が経つにつれて”冷静な自分“がジワジワと染み出してきて、だんだんと違和感を感じてくるのです。
◆ポジティブシンキング信仰者は「人の痛み」がわからない?
友人のお宅にお邪魔したときに、私は友人の子供と家で留守番を頼まれて【昆虫物語 新みなしごハッチ】というDVDアニメを見ました。
この「昆虫物語みなしごハッチ」に登場するハッチという子供のミツバチが、色々な試練を乗り越えて女王ハチである母親に会いに行くというストーリーです。
しかし、可哀想な出来事や酷い仕打ちがハッチに襲いかかってきて、まさに「マイナス思考」と「ネガティブ」がハッチを追い詰めていくのです。
しかし、ハッチは辛い出来事をたくさん経験しているので、他の仲間の痛みを誰よりも理解して共感できるのです。
ポジティブシンキング信仰者と言われる人たちの中には、”相手の辛い思いや、相手の痛みがわからなくなっている人“がいるのです。
人の悲しさや、人の痛み、人の苦しさは、『同じ経験をした人』にしかわからないのです。
この「昆虫物語みなしごハッチ」というアニメは、涙なしでは見られない感動物語なので、”子供の感性を豊かにしたいという親御さん“にはお勧めのアニメです。
ですから、人の痛みに共感や理解ができないがために、相手の心を傷つけていることに気づかない人も多いのです。
私はあげまんコンサルタントの他にも【高齢者の話し相手サービス・安否確認・買い物代行など】という仕事をしていますが、人間は自分の心の弱さを見せたり言葉にして出したりして、それを聞いてもらうことで精神的に癒されるのです。
ですが、ポジティブシンキング信仰者になってしまうと、マイナス思考やネガティブなことを言う人の話は、否定したくなりますし、耳を傾けることができなくなってしまうのです。
ですから…
「あなたの考え方は変えないとダメですよ!」
「そんなネガティブなことを言っていると、誰も相手にしてくれないよ!」
「もっと前向きに考えて頑張ろう!」
「前進あるのみだよ!」
このようなことしか言えないので、弱い自分を見せる人を排除したくなるのです。
人の痛みがわからない人が、本当の「さげまん」ですからね。
◆ネガティブなことを言うことで「マイナス思考の自分」に負けないようにしているとは?
人間は、愚痴って、悪口を言って、弱音を吐いて、ボヤいて、”弱い自分自身に負けないようにしている“のです。
人は「愚痴を言う自分はダメだなぁ…。」と思いながらも、それらをすることで、自分の立ち位置を確かめながら、じっくりと確実に成長していっているのです。
ですから、愚痴を吐くなら徹底的に”愚痴った方がいい“のです!
以前に【人生は「参りました…。」と、降参した人の勝ちとは?】という記事を書きましたが、気持ちが落ちるところまでゴロゴロと落ちれば、あとはスイスイと上がるだけですからね。
以前の私みたいに、中途半端にポジティブシンキングになったり、プラス思考になっては「ネガティブ自分や、マイナス思考の自分に目を背ける」ようなことをする方が、よっぽど心にはよくないですからね。
ネガティブな自分も、マイナス思考な自分も、”同じ自分“ですからね。
だから、「マイナス思考の自分も、ネガティブの自分の”言い分“も聞いてあげよう!」という気持ちがちょうどいいんです。
それができる人が、本当の「あげまん」ですからね。
◆最後に
無理に強がらないで、”マイナス思考の自分“も認めよう!
いかがだったでしょうか?
自分の中にいる『マイナス思考の自分』を認めるのは難しいし、嫌かもしれません。
【相手から「愛されたい」と思う人が、さげまんとは?】の中でも書きましたが、「自分はネガティブで、精神的に弱い人間だ」という部分の自分も認める人だからこそ、相手の辛さや痛みを認めて受け入れられるのです。
相手の辛さや痛みを受け入れられることができる人が、本当の『あげまん』ですからね。
そういう心を持ちあわせている人が、『あげまん』になって、”運気が高い相手“を引き寄せることができるのです。
もし、辛い経験をしたり、痛みを伴う経験をしたら、またこの記事を何度も読み返してみてくださいね。
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