今日は地元の公園をランニングしていました。
そこで、ベンチに一人で座っている中学生と話し込んだ話をしたいと思います。
彼はいわゆる”いじめ”に悩んでいる男子学生でした。
学校には友達は居ない、自分の家族はそのことは知らないそうです。
と言うより、自分がいじめられていることを親には言えないそうです。
私は彼に「俺を”ゴミ箱”だと思って話してごらんよ。」そう言いました。
彼にとっては私は”赤の他人”ですから「悩み」を話したとしても、私を『ゴミ箱』だと思ってモヤモヤな思いを吐き出してもらえばそれで良かったのです。
それから、彼は徐々に口を開いて話し始めました。
学校の事、親の事、AKBの事、そして将来の事、…。
彼は”私の事”も聞いてきました。
彼「大人になると、何が楽しいですか?」
私「君は趣味とかあるの?」
彼「釣りが好きです。」
私「釣りの魅力は何だろうね?」
彼「やってみたらわかるよ!」
私「そっか…。大人の楽しさは”大人”になってみたら分かるよ!」
私がそう言うと、彼は笑っていました。
私も中学生の時に”いじめ”に合ったことがありました。
自分が”いじめ”にあっていることなんて、誰にも話せませんでした。
いじめは「自分で解決するしかない…。」その時はそう思っていました。
しかし、話しを聞いてくれたのは”私のおばあちゃん”でした。
おばあちゃんはアドバイスをする訳でもなく、ただ私の話しを黙って聞いてくれました。
それだけで、私は前向きになれて、次の日はちゃんと学校に行っていました。
しかし、彼は今まで誰にも話せる人が居なかったのです。
私は彼に対して”過去の自分”を見ているようでした。
私の仕事は”人の話しを聞く仕事”です。
ですが、この話しを聞くという仕事は”私にしかできない仕事”です。
彼は話しを聞いてくれたお礼にと「バナナ」をくれました。
嬉しかったです。
お礼にバナナをくれたこともそうですが、私は彼の笑顔が見れたことが嬉しかった。
私は彼の名前も知らないし、彼も私の名前を知りません。
ですが、人間らしい付き合いができた気がします。