聞き上手な人は相手に「気づき」をプレゼントできる

なにか悩み事があるとき、あなただったらどうしていますか?

悩み事を友だちに相談すると返ってくる言葉といえば…、

「だったら◯◯をしたらいいんじゃない?」

とか

「それじゃダメだよ!◯◯しなきゃ!」

とかダメ出しをされた経験はないでしょうか?

そもそも「悩み事」を話すことは”すべて解決を求めていない”ということなのです。

「それとそれは違うんじゃないかな?どう思う?」

とか、

「それとそれは同じだと思うけど…どう思う?」

という声かけには『共感』ができて、お互いにとって『新たな気づき』があることで楽しい会話になったり、創造性が生まれる会話になるのです。

昨日の夜、幾つもの会社経営をされている社長のSさんから「話し相手」の依頼をいただきました。

Sさん「宮さん、今日はお酒を飲みながら話しを聞いて欲しいんだけど…。」

以前から私を可愛がってくれて、私の仕事も応援してくるSさん。

Sさんとの出会いは、私がリッツカールトン東京で働いていた時でした。

会社を幾つも経営展開されているSさん。

私はSさんよりも圧倒的な経験や豊富な知識があるわけではありません。

ですから、私はSさんに対してアドバイスができる立場ではないのです。

そもそも「アドバイス」とは経験も知識も多い人から話しを聞きだして、「そう方法もあるんですね。勉強になりました。」と経験や知識が少ない人に対して話し聞かせたり、教えるのが一般的だと思います。

先生と生徒といった感じです。

そんな私が「Sさんからの話し相手の依頼を受けるのはどうしてだろう?」と考えました。

それは、

【私には圧倒的な経験と豊富な知識がないからだ。だた、相手の話しを聞くという耳と、共感できる心を持っていたからだ…。】

そう分かりました。

もし、私に圧倒的な経験と豊富な知識があったならば、余計なアドバスや助言をしたりして、Sさん自身に中で「気づき」を得れる所まで行けないのです。

Sさんは幾つもの会社を経営している社長です。部下や社員に話せない内容の話しもあるでしょう…。

また、奥様やお子さんにも話せない内容も、私になら話せることもあり安心して依頼を頂けるのだと思いました。

私は”どんな愚痴も聞ける”こともあって『ゴミ箱』として使ってもらえれば本望なのです。

「今日も”いい気づき”を得ることができたよ。ありがとう!」

Sさんはそう言って、ほろ酔い気分でいい笑顔になっていた表情がとても印象できでした。

何かに気づいて喜びになるとすれば、それだけで相手に対してギフトになると思うのです。

著者の斉藤 孝さんの書籍に「100%人に好かれる聞く力」があります。

【「気づいた」というプレゼントを贈る】(114-117)に、

気づくということは、相手から贈られてきた知識のプレゼントである。」

とあります。

 

ギフトを受け取ってくれる人がいるから、ギフトを贈ることができるのであり、気づいてくれる人がいることで、私がやっている話を聞くことが無駄にならなかったという感覚が持てるのです。

それは本当にありがたいことであり、本当に感謝です。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

名前:宮 弘智(みや こうち) あだ名=みやっち 血液型:小さな事にこだわらないO型 健康:体力勝負は負けないぜ〜!(自分を追い込むドM型) 特徴:目が開いてないといわれる。(本人はパッチリ二重) 職業: ・プロポーズさせニスト ・話し相手、愚痴聞き、傾聴サービス 経歴:二十歳でテニスコーチとして就職する。 当時の上司から「ザ・リッツカールトン」の話を聞くうちに、そのサービスと心からのおもてなしに感動しテニスコーチからリッツカールトンのホテルマンになることを決意する。 二十七歳で「ザ・リッツカールトン東京」に転職。 初めて働く外資系の職場。 英語を話せないことから、ありとあらゆるミスや失敗をして、胃潰瘍や腰にポリープができるまでストレスを溜め込んでしまう…。 しかし慣れない環境に苦戦する中で、お客さまと真摯に向き合い、お話を一生懸命に聞くことで信頼関係を結ぶことができると気づきはじめる。 お客さまの話し相手としてホテルの部屋に呼ばれたり(当時禁止されていました)、ホテルの外でも会って話相手になることが増えていった。 自分が話を聞き、話した人が自ら「自分が進むべき道」を決めることができるようになるのを見て、かつてない喜びを感じた私は、話を聞くことを一生の仕事にしようと決意するのだった。 「ザ・リッツカールトン東京」を退職し、話を聞き、進むべき道を気づかせる、コーチングの会社を設立。 しかし、独立したものの生活は厳しかった…。 電気が止まる(笑) ガスが止まる(笑) 最後に水道が止まった(笑) このままでは心臓が止まる…死ぬ。(笑えない!) 貯金も底を尽き仕事をしなければと思い、以前から興味のあった「東京ディズニーリゾート」でキャストになり、ホスピタリティーや人を喜ばせることを学び続けた。 コーチングの仕事をしながら「男女のコミュニケーションとニーズの違い」の研究をはじめる。 「婚活に悩む30代男女の気づきのブログ」を開設。コミュニケーションの違いから遺伝情報の違い。職場での男女関係の築き方、伴侶と良い関係でい続ける方法などを伝えるコーチとして、1000人以上の男女の話を聞き続けた。 2012年「聴き上手の宮 弘智」としてマイナビやエキサイトニュースで取り上げられさらに、男女コーチングの経験を生かし、世界初の「プロポーズさせニスト」として「プロポーズされる女になる4つのステップ」サービスを開始。 現在は多くの女性が、パートナーと幸せな結婚生活を送るため考え方やテクニックを啓蒙していくべく活動中。 プロポーズさせニスト宮 弘智 http://www.miyacoach.com/love/