私の元に来る相談で多い内容の一つは「彼(夫)の浮気」に関する相談です。
彼や夫が浮気した…、彼や夫の行動に問題が多すぎる、その他もろもろ「彼(夫)が悪い」と言いたくなるような状況に遭遇することはあると思います。
心理学の本を見たり、カウンセラーや夫婦問題のコンサルタントが言う言葉を聞いていくと…
目次
- 1 「相手は変えられない。あなたが変わることが必要です。」
- 2 ♀「私が原因なのね…、だから私が変わらないと…。」
- 3 ♀「彼や夫は浮気症だし、ろくでもないのよ!」(怒)
- 4 「希望を持ちたい。」
- 5 All that we are is the result of what we have thought.
- 6 【Buddha】(ブッダ)
- 7 「私たちのすべては、私たちが考えたことの結果(思考の結果)である。」【釈迦】
- 8 「今のあなたに起きている出来事は、今のあなたに丁度いい。」
- 9 ・今の自分を変えたい
- 10 ・今の自分を取り巻く環境を変えたい
- 11 ・今の人間関係を変えたい
- 12 『考え』
- 13 『発する言葉』
- 14 『自分の扱い方』
- 15 『幸せになる感情』
- 16 『幸せなる言葉』
- 17 『幸せになる態度』
- 18 『幸せになる行動』
- 19 『幸せになる考え方』
- 20 「私は先に幸せな感情を感じれないと、幸せになんてなれないわ…。」
- 21 「彼氏ができたら、私は幸せになれる。」
- 22 「私は彼氏ができないと、不幸せです。」
- 23 「もともと幸せを感じている男女が巡り会った。」
- 24 「私は今どんなことが幸せだろうか?」(自問自答)
- 25 「置かれている経済状況」
- 26 「人間関係の状況」
- 27 お互いのその関係に”未来はない”という関係がある
- 28 「解なし」(甲斐が無い)
- 29 ・その状態で二人が一緒にいても幸せにはなれない
- 30 ・手放した方がいい
- 31 「相手は変えられないのですよ。あなたが、彼にどう愛情を注げるかを考えてみて下さい。」
- 32 ♀「私が悪いだなんて…。」
- 33 彼は、本当は彼女に不満があって、でも言えなくて浮気に逃げた…。
- 34 ・あきらめる ・区切りをつける ・「もはやこれまで」と思う ・見切りをつける ・関係を終わらせる
- 35 ・彼女や妻が行動を変えて頑張るか、あきらめて別れるかしかない。
- 36 ×「私が悪いから、私が努力しなくてはいけない。」 (これでは、彼や夫を許していても、とても正当な現状認識とは言えないのです。)
- 37 ○「浮気という行為は100%夫の責任。」 (夫婦関係のすき間ができたのは50%:50%の二人の責任。)
- 38 ○「確かに彼(夫)の方が責任は大きいけれど、彼は今問題に向き合う気力がない…。だから、サポートできる私の方が、先に行動を起こそう。」
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「相手は変えられない。あなたが変わることが必要です。」
という内容のものが多いと思います。
私もその通りだと思っています。
しかし、この「相手は変えられない。」という考えの「考え方」が問題だと思うのです。
但し「相手は変えられないのだから、あなたが変わりましょう。」という道を選ぶときの「心構え」と言いう、その物ごとのとらえ方に関して「勘違い」が非常に多いように感じています。
【勘違いの一つ目】
まず、勘違いの一つ目は「あなたにも悪いところがあるから直しましょう。」という考え方です。
実際には、完璧な人間などはいません。
仮に彼や夫が浮気症であっても、彼女や妻の側にも直した方が良い点は少なからずきっとあるものなのです。
それはそうなのですが、この言い方だと…、
♀「私が原因なのね…、だから私が変わらないと…。」
という極端な考え方をしがちになり、それはそれで問題なのです。
相手が浮気が起きたとき、浮気の原因の80%を作っているのは、浮気した本人です。
このブログを読まれているあなたはきっと大丈夫だと思うのですが、世間ではその真逆、つまり”相手が100%悪い”という考え方をする人もいるのです。
♀「彼や夫は浮気症だし、ろくでもないのよ!」(怒)
彼や夫の浮気が直らないことには「問題は解決」しない…。ということですね?
確かに相手を責めるばかりで「自分から行動を起こさない人」は、問題が解決することを期待することが間違いかもしれません。
それだと男女関係など、感情的な絆が大切になる関係においては、事態は悪化するばかりでしょう…。
ですから、「相手は変えられないのですよ。」という言い方には、一定のニュアンスがあることは私も認めているのです。
しかし「相手は変えられない。」という言い方には、「自分が悪い」というニュアンスもつきまとうのも事実なのです。
私は、これが一番の問題だと思うのです。
カウンセラーに「相手は変えられないのですよ。」と言われて、あなたは「そうか、自分が悪いのだ…。」と考えてしまい、自分で自分を追い詰めていく方もいるのです。
これでは「相手は変えられない。」という言葉は、利益より罪悪感の方が大きくなっています。
【勘違いの二つ目】
勘違いの二つ目は「解なし」の可能性を受け入れることが、本当の課題 だということです。
どういうことですか?と言えば、相手が本当に悪いのでなければ、自分が悪いと考えてしまう思考の根底には、必ず問題や原因があるということです。
また、「解決が出来るはずだ!」という考え方があり、「いや、もう少し正確に言えば、解決策が必ずあってほしい!」という願いがあるのです。
別の言葉で言えば…
「希望を持ちたい。」
ということです。
私は今から「希望を捨ててください。」に近いことを言いますので、心して読んで下さい。
この世界には「お釈迦様の法則」というものがあるのです。
All that we are is the result of what we have thought.
【Buddha】(ブッダ)
この言葉は訳すとこういう意味です。
「私たちのすべては、私たちが考えたことの結果(思考の結果)である。」【釈迦】
また言い換えると…
「今のあなたに起きている出来事は、今のあなたに丁度いい。」
ということです。
これは、まさに「心の法則」を述べてるのではないでしょうか?
驚くべきは、この言葉を「釈迦」(ブッダ)が今から2500年も前に言っていたという言葉です。
どういうことですか?と言えば、今の自分をつくり出しているものは『今の自分の思考の結果』だと言うことです。
・今の自分を変えたい
・今の自分を取り巻く環境を変えたい
・今の人間関係を変えたい
と思うのであれば、今の自分の
『考え』
『発する言葉』
『自分の扱い方』
など全てを変えればいいのです。
”幸せになりたい!”と思っているのであれば…
『幸せになる感情』
『幸せなる言葉』
『幸せになる態度』
『幸せになる行動』
『幸せになる考え方』
を意識して選び選択すればいいのです。
しかし、幸せの感じ方は人それぞれ違いますから…
「私は先に幸せな感情を感じれないと、幸せになんてなれないわ…。」
と言う人もいます。
(以前の私もそういう人でした。)
幸せなる人というのは、幸せになってから『幸せに思う』のではなく、もともと『幸せ』という感情や思考があるから『幸せになれる』ということです。
「彼氏ができたら、私は幸せになれる。」
という人は…
「私は彼氏ができないと、不幸せです。」
と言っているようなものです。
素敵なパートナーと巡り合える人の共通点があるとすれば、彼らは…
「もともと幸せを感じている男女が巡り会った。」
ということです。
「私は今どんなことが幸せだろうか?」(自問自答)
そう自分に質問して聞いてみると、自分が『幸せの真っ只中に居る。』ということに気づかされます。
【勘違いの三つ目】
勘違いの三つ目は「お互いの関係には未来がない」ことを受け入れるということです。
人間関係において、お互いの「メンタル基礎体力」が無いの状態になると…、
「置かれている経済状況」
「人間関係の状況」
を考慮すると、
お互いのその関係に”未来はない”という関係がある
と私は考えています。
この中でとりわけ、お互いが相手との関係を修復するための「望み」を持ち、継続的に解決のための行動をするための「メンタル基礎体力」を持つことが大切だと考えています。
それらが無いとき、それを方程式で言えば…
「解なし」(甲斐が無い)
に相当する状態です。
どういうことですか?と言えば、
・その状態で二人が一緒にいても幸せにはなれない
・手放した方がいい
そういう状態もあり得るということです。
少し、具体的にお話しをしましょう。
人間関係の問題を解決するときに、こんな風にカウンセラーから言われることがあると思うのです。
- 彼、または夫が浮気した。
- 浮気の事実を突きつけて、別れさせた。
- その後、お互いの関係がギスギスしている。
- 彼、または夫は「もう別れたんだから文句言うな!」という姿勢をとる。
- 彼女または妻は、夫のその態度や対応が気に入らない。
- 「自分で問題を起こしたくせに、私の辛い気持ちを受け止めることすらしてくれない!」として、彼女または妻はカウンセラーの元へ。
すると、カウンセラーは…
「相手は変えられないのですよ。あなたが、彼にどう愛情を注げるかを考えてみて下さい。」
カウンセラーの言葉に、彼女または妻はショックを受ける。
♀「私が悪いだなんて…。」
カウンセラーも言葉が足りなかったと思いますが、行動を促すガイドライン自体は、私も間違っていないと思います。
つまり…
彼は、本当は彼女に不満があって、でも言えなくて浮気に逃げた…。
(だからと言って、彼のとった行動は確かに良くないと思います。)
妻は、彼に浮気をさらたショックを受けて、彼に気持ちをぶつけたいと思っている。
ましてや、彼の気持ちを受け止めて、さらに愛情を注ぐなんてとんでもない!と思っているでしょう。
お互いに「自分は依存したいけれど、相手に愛情を注ぐなんて出来ない!」という状態になっているのです。
そうなってしまうと、解決のための望みも、メンタル基礎体力も失われている状態になってしまうのです。
もし、このような状態を解決できないのであれば、まさにこれは、男女関係の修復の方程式でいうと「解なし」(甲斐無し)の状態です。
どういうことですか?と言えば、お互いの関係は修復できないということです。
もし、一筋の「希望の光」があるとすれば、何とかしたいと行動を起こしている彼女(妻)が側を行動を変えていくことです。
それが唯一の望みなのです。
たとえ相手に80%原因があったとしても、本当に「欲しい結果」があるとすれば、自ら行動を起こしてみることが大切なのです。
しかし、感情的に行動して、あとで後悔しても悲しいだけです。
本当に「欲しい結果」に向けて、現実的になって行動することが、それが大切なのです。
しかし、これを受け入れるためには、お互いに意欲がなくて、メンタル基礎体力も失われているとき、この関係は「解なし」(甲斐が無い)になってしまいます。
そうなると、あとはお互いの関係は壊れるだけになってしまう…、そういう可能性もあるという一種の…
・あきらめる
・区切りをつける
・「もはやこれまで」と思う
・見切りをつける
・関係を終わらせる
などなどを受け入れる必要があるでしょう。
しかし、ここが難しいのです。
相手を責めながら、まだ希望があるはずだ…。と思い続ける方が、むしろそのときの方が楽かもしれません。
【最後に】
最後に「こんな『心構え』で取り組んで行って欲しい」ということを話します。
決まったスキルなど、簡単な解決法があるわけではないのですが、私はいつも体当たりで取り組んでいますし、ここでうまく文章に出来るかわからないのですが「こんな心構えで取り組んでほしいと私が考えている方向性」を書いていきたいと思います。
・二人とも関係修復に向けて、相手に愛情を注ぐ行動が出来ないのであれば「解なし」。(甲斐が無い)
・彼や夫は関係修復に向けて積極的努力をする様子がない。(本心は分からないけど…。)
すると、
・彼女や妻が行動を変えて頑張るか、あきらめて別れるかしかない。
という結論になります。
そのときに、どういう「心構え」や「とらえ方」で取り組むのか?それが大切になります。
それは…
×「私が悪いから、私が努力しなくてはいけない。」
(これでは、彼や夫を許していても、とても正当な現状認識とは言えないのです。)
○「浮気という行為は100%夫の責任。」
(夫婦関係のすき間ができたのは50%:50%の二人の責任。)
こう考えることが大切だと思います。
そして…
○「確かに彼(夫)の方が責任は大きいけれど、彼は今問題に向き合う気力がない…。だから、サポートできる私の方が、先に行動を起こそう。」
つまり、自分が悪くなくても「問題の解決のために立ち上がろう。」という発想です。
この気持ちになれるかどうかが、もっとも大切なのです。
付け加えるならば「行動を変える」の中には、断固として(感情的ではなく)相手に要求を伝える、というような行動も含まれています。
しかし、何でも受け入れて「相手(彼)のことを容認するという意味」では、決してありません。
今回のブログでは、彼や夫の浮気を例に取り上げましたが、あらゆる人間関係において、相手が関係の改善のための行動を起こす気が感じられないときがあります。
こちらも関係の改善のための行動を起こさないとしたら、あとは自動的に、お互いの関係修復の方程式は「解なし」(甲斐が無い)になってしまうということです。
自分だけが行動を起こすのは、本当に苦しいものです。
そのときに、お互いの関係を終わらせてしまって本当によいのか?もう一度本気で悩んでみて、もしも、バッサリ斬ってしまうことを良しと思うのであれば、問題解決のために立ち上がろうという発想を持ってみて欲しい!と私は思います。
もちろん、やはり自分には荷が重すぎた…。というとても残念なこともあると思います。
だからこそ、別れを選ぶこともまた「立派な選択肢の一つ」だと思うのです。
「修復」と「別れ」と、どちらが良くてか、悪いか?ということはないと私は思っています。
私がプロポーズさせニストのセッションでお伝えしていることがあります。
それは、感情的に物事を決めて、あとで後悔してしまったり、本当に大切なものをしっかり見つめずに行動して大切な関係を壊してしまったり…。
そうなる前に一度冷静になって、よくよく考えて、必要なら気持ちの整理のためのプロのサポートを利用してみたり、苦しい道ではあるけれど「自分にとってベストと信じられる道」をしっかり選び取って欲しいということです。
どうか、考え抜いたの末に「結論」を出されますよう、心から願っています。
長々と読んでいただきありがとうございました。
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