聞き上手の専門家がこっそり教える、人に好かれる会話術 〜 聞き上手への道⑤

 

どんなに一生懸命がんばっても、人と上手に話すことができない方もいると思います。

家族や、友人など、身近な人とは遠慮なく会話できるけど「知らない人」「初対面の人」または「恋をしているの異性の相手」などと話すのは苦手…。

そんな悩みを抱えている人も多いかと思います。

仕事上での人間関係がスムーズになれば、仕事の売り上げが上がるのに…。

学校の友達の輪に入りにくいため、自分に自信が持てるようになりたい…。

気になる人と恋愛関係を深めたいけど、どうやって関わって良いかわからない…。

このようにありとあらゆる様々なシーンで、自分の苦手意識から不利な立場になってしまうこともあるかと思います。

「人に好かれるような会話を楽しみたい。」

「友達をたくさん作りたい。」

「気になる人と仲良くなりたい。」

あなたがそう願うのであれば、以下の5つの方法をぜひとも習得することをお勧めします!

 

【① 柔らかい空気をつくる。】

人に好かれるコミュニケーション術を身につけたいならば、まずコミュニケーション術を身につける前に絶対に必要なことがあります。

それは、「この人と話してみたい!」と思ってもらえるような…

相手が話しやすい空気づくり(場作り)

です。

話しやすい空気づくりのキーワードは、二つあります。

それは、

「ウキウキ感」

「愛する気持ち」

です。

「ワクワク感」とはどういうことですか?と言えば…

その人が持っている空気というのは、人に伝染してしまいます。

その人が持っている『波動』のようなものです。

たとえば、あなたがイライラしていたり、ご機嫌斜めでカリカリしていたら、相手もピリピリした気持ちになってしまうものです。

当たり前のことですが、あなたが「ワクワクした気持ち」を持つことで、相手も同じようにワクワクして楽しい気持ちになっていきます。

これこそがシンパシーや共鳴などの「以心伝心」というものです。

もう一つ、「愛する気持ちを持つこと」とは何ですか?と言えば…、

会話しようと思う相手に「敵意」「嫌な思い」を持ってしまうと、相手にそれが伝わります。

「相手は私のことを良く思っていないな…。」

相手の人があなたの気持ちを察してしまえば、相手もあなたに対して敵意や苦手意識を持って話も続かず、信頼関係は築けません。

誰でも自分に好意を示してない相手に対していい気分を抱かないですよね?

ですから、たとえ相手が苦手な人であっても「苦手」と思わずできるだけ相手の良い所を探す「愛の心」を持ってあげましょう。

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「きっと、この相手から学べることもあるはずだわ…。」
(ポジティブ、前向きな考え)

と思えば、それほど苦手な相手に対しても『感謝する気持ち』が芽生えるはずです。

人と会話をしたいのであれば、まずはその場の「雰囲気づくり」からスタートしてみましょう。

 

【② 聞き上手に必要なポイントをしっかり抑える】

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♀「あ、この人、私の話に対してこんなにも耳を傾けてくれている。嬉しい。この人とはうまく付き合っていけそうだわ…♥」

人は心理的に、

「自分の話をしっかりと聞いてくれる人を好む」

と言われています。

それは、自分自身の存在が満たされるからなのです。

私が聞き上手スクールで教えている「聞き上手になるポイント」というものがあります。

聞き上手になるポイントは「相手の眼を見る」ことです。

そして、相手の話に共感を表す「うなずき」「相づち」です。

 

相手との会話の最中、目線をキョロキョロしていたら話している相手は…

「この人は本当に私の話を聞いているのかしら…。」

と不愉快な思いを持ちはじめてしまいます。

話し相手の眼(もしくは眼と眼の間)を見ながら話を聞いていると、相手の話し手も安心して会話を進めていくことができるのです。

また、共感するためにも「うなずき」「相づち」もが大切です。

 

話の流れに合わないうなずき相づちをして「なるほど〜。」「それから?」「うんうん!」などの「合いの手」を入れて話を聞いて共感しているという反応を示します。

 

タイミングの悪いうなずきや、しつこい相づちしてしまった場合は、

「この人は本当に私の話を聞いているのかしら…。」

と逆に不信感を与えてしまうことになります。

相手の眼を見て親身に話を聞いていれば、タイミングはずれたりしません。

 

【③ 人を怖がらない。恐れない。】

「嫌われたらどうしよう…。」

そう思ってしまうと、どうしても人と会話をするのが怖くなるものです。

 

特にもともと内気で人に気を使いやすい性格の人とは、

「嫌われたらどうしよう…。」

「相手に嫌な思いをさせたらどうしよう…。」

「相手は自分のことを嫌いに思っているのでは…?」

という「不安感」「恐怖感」から、人との会話を十分に楽しめることができなくなってしまいがちです。

(私も以前、そう思う方だったので、その気持ちはよくわかります。)

しかし、そんな風に「人を怖がる必要は無い。」ということがわかるのです。

実際に人に嫌われていないのにも関わらず、自分の中で勝手に決めつけては、勝手に不安がっていては実にモッタイナイのです。

 

そのようなことを繰り返していては、人と仲良くなれるチャンスを逃していることにも気づかないのです。

「嫌われたらどうしよう…。」とか「変な質問していないかな…。」と余計な不安はひとまず置いておいて、まずは気軽に話しかける大胆さを持ってはいかがでしょうか?

このちょっとした勇気から、人に好かれる会話がスタートしていくのです。

 

【④ 相手に興味を持つ。そして、相手とラポールを築く(自分との共通点を探す)。】

話す相手に興味を持たなければ、相手との会話のキッカケが生まれません。

これから話そうとしている相手とあなたでラポールを築きましょう。

 

ラポールとは、フランス語で「橋をかける」という意味で、相手と自分との間に心の橋が架かっている状態、すなわち、心が通じ合い、互いに信頼し、相手を受け入れている状態のことを言います。

 

【ラポールを築くための基本】

人に影響を与えるためには、まず自分が相手から影響を与えられなければならなりません。

誰しも「自分の成功を望んでいる。」のです。

ですから、相手の成功をこちらから願えば、必ずラポールを築くことができるのです。

 

【ラポールを築くための4つのステップ】

  • 相手をよく観察する。
  • 相手との『共通点』を見つける。(趣味、出身地、興味、好きな食べ物…。)
  • 相手の現実に入るだけの思いやりを持つ。
  • 相手のこと(考え方、性格など)を否定せずに受け共感する。
  • 相手の認識や経験など、共有していることを相手に示す。
  • 相手が世界を見るように見て、相手が感じるように感じ、相手が聞いているように聞く。

「私の子どもは幼稚園に入学するんです!あなたのお子さんは何歳になったの?」

「偶然ですね!うちも今年幼稚園に入学の年なんです!」

相手の人もあなたも子育て中だった場合、お子さんの話題を切り口にしてみましょう。

「来週はゴルフに行くんです!」

「いいですね〜!私もゴルフやるんですよ〜!今度一緒にどうですか!?」

また、あなたの趣味と相手の方の趣味が同じだった場合、それを会話の糸口にしてもよいでしょう。

 

初対面で分からない場合、あなたから質問してみてはいかがでしょうか?

質問の返答によって相手と「共通点」(ラポール)が見つかったり、あなたの興味のある話題がでてくる可能性あります。

 

しかし、一つだけ注意点を上げるとすれば、問い詰めたような言い方で質問したり、相手が聞かれたくないような深いところまで追求したりしないことです。

今さっき会った人から「あなたは仕事は何をされているのですか?」など、初めて会った人から仕事のことをあれこれ聞かれることで、不信感を持たれることもあるので注意が必要です。

また、しつこく自分の趣味や生活、恋愛観に突然に入ってこられたら驚きますよね?

国柄で会話のコミュニケーションは違うと思います。

郷に入っては郷に従え

という「ことわざ」があるように、その場の空気を読むことも大事です。

 

ですから、最初の会話には「謙虚さ」「気づかい」がとても大切なのです。

 

【⑤ 言葉をリンクしていこう】

「次に何を話せばいいか分からなくなって、途中で会話が止まってしまった…。」

という人も多いと思います。

もしかしたら、その原因とは「会話を継続する力」が足りないのかもしれません。

 

頭にある知識や情報だけで、会話を広げていくという練習が必要です。

私たちの頭の中には、様々な知識や情報が詰まっています。

相手の話を聞きながら、言葉を返すときに、しっかりとそれに対応できる言葉をその情報から選び出せるような練習をしましょう。

 

ボキャブラリーが有る、無いでは、ボキャブラリーが有る方がいいのです。

 

たとえば、

「日曜日にスノーボードに行ってきたんですよ!」

という話を振られたとしましょう。

 

そのときに、あなたは「スノーボード」というキーワードから思い描く情報と知識から、あなたの頭の中から引っ張り出してくるのです。

「その人はどこでスノーボードをしたのだろう…?」という疑問が浮かんだら。

「そうなんですね〜!どこのスキー場に行かれたのですか?」

と聞いてみます。

「新潟の妙高高原にあるスキー場ですよ!」

と答えが返ってきました。

 

あなたも新潟に行ったことがあれば…

「私も行ったことがあります!妙高高原は標高が高いから、雪質が良いですよね!」

など、妙高高原のスキー場に関して知っていること、見たことを話始めるのです。

 

もし、行ったことがなければ…

「まだ行ったことがないんですよ…。どんなスキー場なんですか?」

という形で質問してみてもいいですね。

 

このように、スノーボードを経験したことがあれば、スノーボードについてのエピソードを思い出して「スノーボード」から関連するキーワードを頭から引っ張り出して会話を広げていけば良いのです。

そうして言葉をリンクしていくと、話題が広がり、どんどん会話が広がるでしょう。

 

また、以前に【30秒でうちとける会話のルール】というブログを書きましたので、こちらも参考に読んでみてください。

 

【最後に】

人に好かれる上手な会話というと「きれいでスムーズな言い回しで素晴らしい言葉づかいができなければならない…。」と思われがちですが、そのようなことは決してありません。

人に好かれるような会話とは、相手が気持ち良くて…

あなたと会話したい!

と思えればそれでいいのです。

それにはまず「話しやすい雰囲気」をつくりましょう。

 

そして、

あなたが相手の話を十分聞いてあげる『聞き上手』

になってあげましょう。

 

これが最も大切です。

 

また、会話に出てきた相手の言葉をリンクしていけると会話が繋がりますので、そのトレーニングを親しい人と練習してみてはいかがでしょうか?

また、2014年に新しいスキルアップとして「人に好かれる聞き上手」になってみてはいかがでしょうか?

今年もあとわずかですが、皆さんも良い年にしてください!

 

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ABOUTこの記事をかいた人

名前:宮 弘智(みや こうち) あだ名=みやっち 血液型:小さな事にこだわらないO型 健康:体力勝負は負けないぜ〜!(自分を追い込むドM型) 特徴:目が開いてないといわれる。(本人はパッチリ二重) 職業: ・プロポーズさせニスト ・話し相手、愚痴聞き、傾聴サービス 経歴:二十歳でテニスコーチとして就職する。 当時の上司から「ザ・リッツカールトン」の話を聞くうちに、そのサービスと心からのおもてなしに感動しテニスコーチからリッツカールトンのホテルマンになることを決意する。 二十七歳で「ザ・リッツカールトン東京」に転職。 初めて働く外資系の職場。 英語を話せないことから、ありとあらゆるミスや失敗をして、胃潰瘍や腰にポリープができるまでストレスを溜め込んでしまう…。 しかし慣れない環境に苦戦する中で、お客さまと真摯に向き合い、お話を一生懸命に聞くことで信頼関係を結ぶことができると気づきはじめる。 お客さまの話し相手としてホテルの部屋に呼ばれたり(当時禁止されていました)、ホテルの外でも会って話相手になることが増えていった。 自分が話を聞き、話した人が自ら「自分が進むべき道」を決めることができるようになるのを見て、かつてない喜びを感じた私は、話を聞くことを一生の仕事にしようと決意するのだった。 「ザ・リッツカールトン東京」を退職し、話を聞き、進むべき道を気づかせる、コーチングの会社を設立。 しかし、独立したものの生活は厳しかった…。 電気が止まる(笑) ガスが止まる(笑) 最後に水道が止まった(笑) このままでは心臓が止まる…死ぬ。(笑えない!) 貯金も底を尽き仕事をしなければと思い、以前から興味のあった「東京ディズニーリゾート」でキャストになり、ホスピタリティーや人を喜ばせることを学び続けた。 コーチングの仕事をしながら「男女のコミュニケーションとニーズの違い」の研究をはじめる。 「婚活に悩む30代男女の気づきのブログ」を開設。コミュニケーションの違いから遺伝情報の違い。職場での男女関係の築き方、伴侶と良い関係でい続ける方法などを伝えるコーチとして、1000人以上の男女の話を聞き続けた。 2012年「聴き上手の宮 弘智」としてマイナビやエキサイトニュースで取り上げられさらに、男女コーチングの経験を生かし、世界初の「プロポーズさせニスト」として「プロポーズされる女になる4つのステップ」サービスを開始。 現在は多くの女性が、パートナーと幸せな結婚生活を送るため考え方やテクニックを啓蒙していくべく活動中。 プロポーズさせニスト宮 弘智 http://www.miyacoach.com/love/